入浴

入浴拒否にお困りの介護士さん必見!他では教えない声かけの方法

悩む介護士

私が声かけすると毎回入浴を拒否される

他の介護士の声かけですんなり入浴するのに……

悩む介護士

前はお風呂が好きだったのに、入りたくない!と言われ困っている

入浴できなかったら上司から怒られちゃう

こんなお悩みをお持ちの介護職初心者さんや、何年やっていても入浴拒否がキツイと感じている介護士さんに向けた記事です。

ネットで上手な声かけ方法を調べたり、上手な先輩からアドバイスを受けても上手くいかず悩んでいるあなたに、他では教えていない「特別な声かけ」を伝授します。

その「特別な声かけ」がコチラ。

私の悩み相談に乗ってもらえませんか?

私はこの声かけで、これまで強く入浴拒否されていた方を何度もお風呂にお誘いすることに成功しました!

ちなみに、この記事を書いている私はこんな人。

自己紹介

高齢者デイサービスにトータルで3年勤務した准看護師。

基本の業務は介護士さんと同じ。入浴介助も交代で入る。初めは入浴拒否におじけづいていましたが、上手な先輩を見習って完コピし、メキメキ上達。女優になったつもりで、恥ずかしがらずに声かけする!がモットー。

自分なりに努力しているのになぜか上手くいかない人も、この記事を最後まで読めばこんな良い未来が待っています。

  • 他のサイトでは知ることのできない目からウロコのテクニックが得られる
  • 入浴拒否に対する恐怖がなくなり、自信が持てる
  • 上手な声かけで入浴がスムーズに進み、会社から感謝される
  • 他の人がやっていない斬新なアイデアだと思われ、一目置かれる
  • 上司や周りのスタッフから頼られ、昇進もあるかも

いつまでも入浴拒否に悩まされたり、他の職員から白い目で見られたりして嫌な思いをしたくはないですよね。

だから最後まで読んで、早く行動をおこしましょう!

※会話ができる方向けの声かけや、お風呂への誘い方をご紹介しています

入浴拒否の高齢者に「悩みを相談したい」と声かけ

悩む介護士

着替えだけでもとか、薬を塗らないとなど
色々試したけど入浴を拒否されます(涙)

そんな場合には「〇〇さんに悩みを相談したい」と声かけをするのが効果的です。

高齢者は人生の先輩なので、若い人に教えたい・頼られたい気持ちがあります。良心から、聞いてあげないと悪いという気持ちになるのです。

例えば

「息子さんがおられるんですよね。うちも息子がいて、子育てで悩んでいることがあるんです。〇〇さんにしか相談できない。ここだと皆んなに聞こえるから、向こうで話したいんです。」

と、声かけして脱衣場へ誘導……(拍手!)

ポイントは、その人が答えたくなるような悩みを相談したいと伝えること。

他には

「ベランダで野菜を育ててみたんですけど上手くいかなくて。〇〇さんも畑や田んぼをされていたんですよね。大きく育てるコツを教えてほしいです!」

など。相談内容が自分の得意分野だったら、つい答えたくなっちゃいますよね。

ポイント

その利用者さんの得意分野で相談を持ちかける(アドバイスしたくなる気持ちに)

あなたしか言える人がいない、ここでは他の人にも聞こえちゃうから、と言うのもポイント

入浴拒否の方へ声かけする時のポイント

隣に座って耳元でささやくように声かけ

画像はAIで作成

入浴を拒否する人への声かけは、隣に座って耳元でささやくと効果的です。

なぜなら、自分だけに話している特別感があるからです。また、拒否がある人に大声での声かけは逆効果!つまり、小声で話すのは一石二鳥でもあります。

ただし、いきなり耳元でささやくのではなく、段階を踏んだ方が分かってもらいやすいです。

流れ

  • 肩が当たらないくらいの場所に椅子を持ってきて隣に座る
  • 「お風呂へ行きましょう」といつもの声かけ
  • 入浴拒否されたら、着替えだけでも……等、よくある声かけを。
  • 声かけしながら少しずつ近づき、肩が当たるくらいの距離に。
  • 手をみて「農業されていたんですよね、働きものの立派な手ですね」などと褒めながら手をさする
  • 「手が冷たくてびっくりしました!お風呂で温まりに行きましょうよ」
  • それでもダメなら「実は、〇〇さんに悩みを相談したいことがあって」と耳元でささやく

耳元でぼそっと言うと、自分だけに話している特別感があり、納得して入浴してもらいやすいです。

さらに! 近くに座ることで、手をさすって「お風呂にあったまりに行きませんか?」と移行しやすいという利点も!

入浴へお誘いするときは心から話しかける

「〇〇さんに悩みを相談したいんです」と声かけするときは、絶対に心から伝えてください。

相手は高齢者、つまり人生の大先輩。思ってもないことは見抜かれるからです。「この人は本当に悩んでいるんだ」と思ってもらわないと納得してもらえません。

それによく見てください。声かけが上手な先輩は演技もめちゃめちゃ上手ですよ!

ポイント

悩みを相談したい、という時に急に声のトーンを落とす

悩んでいる顔をする

表情や抑揚がポイント。本気感を出さないと見抜かれます!

施設ではマスクをしていることが多いので、眉と目だけで悩んでいる顔に見えるよう練習するのも良いです。

入浴拒否の高齢者にいきなり悩み相談を持ちかけない

悩む介護士

手っ取り早くお風呂へ誘導したいから、最初に「悩みを相談したい」って声かけしちゃおう

そう思う人もいるかも。でもちょっとひと呼吸。

「着替えだけでも」とか「薬を塗らないと」など、よくある声かけをしてみて、それでもダメだったら「悩みを相談したい」と声かけしましょう。

なぜなら「悩み相談」は奥の手=最終手段だから。

「着替え」や「軟膏塗布」をきっかけに、入浴に納得されたらそれで良いのです。どうしても拒否される時に「悩みを相談したい」と言ってみましょう。いきなり最終手段を使って拒否された場合、他の声かけでは弱いのです

流れ

  • 隣に座って「〇〇さん、お風呂が沸きましたよ、行きましょう」
  • 拒否されたら、「△子さん(家族)が着替えを持たせてくださっているので、着替えだけでもしましょ」
  • しばらく続け、「お風呂上がりに薬を塗らないといけないんですよ。△△先生(主治医)に頼まれているんです」
  • またしばらく続け、それでも拒否される場合に
  • 「実は、息子の子育てで悩んでいて、〇〇さんに相談したいことがあって……お風呂場に入りながら聞いてもらえませんか?」
  • 入浴介助しながら悩み相談する
  • お礼を言い「また聞いてもらえますか?」と伝えておく

いつもの声かけ→「悩みを相談したい」、この流れがベター。

また、「娘さん・お医者さん」よりも「△子さん・△△先生」など、具体的な名前で伝える方が◎

信ぴょう性が増し、信じてもらいやすいからです。

入浴拒否の高齢者に「嘘」で誘導はNG

悩む介護士

悩みを相談したいって言ったらついて来てくれた。あとはいつも通り入浴させるだけでいいよね?

上手にお誘いして入浴ができたら拍手!でも、一旦よく考えてみて。

「悩みを相談したいから」とお誘いしたのなら、必ず悩み相談をしましょう

入浴を拒否される高齢者に、嘘をついて誘導するのは良くないからです。

「悩みを相談したい」と言ったことを嘘にしないために必ず悩み相談行い、聞いてもらったお礼を伝えましょう。

「また聞いてもらえますか?」と伝えることで、次の入浴日にも繋がります。

たとえ認知症で、すぐ忘れてしまうとしても関係ありません。

人と人との大事なコミュニケーションです。

入浴のお誘いに使う上手な声かけ一覧

介護現場でよく使われている、お風呂へお誘いする上手な声かけをまとめました。

まずはよくある上手な声かけで誘ってみて、拒否されたら究極奥義「悩み相談」を使う方が良いですよ。

声かけ一覧

一番風呂ですよ

着替えをしに行きましょう

体重をはかりに行きましょう

入浴後に薬を塗らないといけない

足湯だけ or お下だけ流しませんか

腰など痛いところを温めに行きましょう

傷の状態を看護師が確認しないといけない

血行がよくなるって、有名人が言ってました

ここでお風呂に入れてと娘さんに頼まれている

ひとまず、どんなお風呂なのか設備を見に行きましょう

異性ではなく、同性がお手伝いするので安心してください

お医者さんからお風呂に入るのも運動だからと言われています

仲の良い〇〇さんも入られて、気持ちがいいと言っておられましたよ

仲の良い利用者さんから「あなたも入っておいで」と言ってもらう

娘さん・お医者さん・有名人のところは、具体的な名前を言う方が信ぴょう性が増して納得してもらいやすいですよ!

ひとつの声かけがダメだったからと言って、別の声かけにコロコロ変えるのはおすすめしません。心がこもっていないと見抜かれてしまうからです。

しばらくひとつの声かけでお話ししてみて、それでもダメなら他の理由でお誘いするのがポイント。

絶対NG!お風呂への悪い誘い方・声かけ

悩む介護士

入浴してくれないと私が叱られる。他の職員から白い目で見られるのもイヤ。なんとしてでもお風呂に入れなければ……

そんな気持ちになるのも分かります。入浴の拒否が続くと辛いですしね。

けれど、無理やり連れて行ったり、大声で怒るような声かけは絶対にいけません

なぜなら、

  • 利用者さんから信頼されなくなる
  • 入浴拒否がひどくなる
  • 新人職員が悪い見本をマネる
  • 他の職員から「悪い声かけをする人」というレッテルを貼られる
  • 「職員にこんなこと言われた」と家族に伝わり、クレームが入る
  • 上司から注意を受けるハメに……

やってはいけない声かけ・対応は、

  • 無理やり連れていく
  • 大声で怒る・叱る
  • 汚い、臭いなどと言う
  • 本人の訴えや拒否する理由を無視
  • 遠い場所からの声かけ
  • 施設側の都合を言う(こっちも困るなど)
  • お風呂に行こうばかり言う
  • 嘘をついて連れていく

嘘をついて連れて行かないために、「体重をはかりに行きましょう」とお誘いしたなら、本当に体重をはかってください。

また、こんな誘い方、あなたはどう思いますか?

トイレから出たタイミングで、説明せず脱衣場に誘導する

悩む介護士

正直にいうと、うちでもやってるし

上手くいけばラッキーなのでは?

でも、黙って誘導するのはどうでしょうか。

お風呂に行くなんて、ひと言も聞いていないのに連れて来られた!」と不快に思われるかも。

ポイント

誤解のない対応が求められます!

「ちょうど今お風呂が空いて、立ったついでだからこのまま行きませんか?」と一声かけ、納得してもらうことが大事です。

入浴拒否の理由に沿った声かけ

入浴を拒否する原因や理由に沿って、声かけを変えると良いです。

個人に応じた声かけをする方が、「自分の話をきちんと聞いてくれる」と思っていただけるからです。

入浴を拒否する理由別の声かけ・対応をまとめました。

体がキツイ

→お手伝いするので安心してください

入浴の必要性を感じていない

→腰が痛いって言ってましたよね?温めると良いみたいですよ(何か理由を見つける)

認知症でお風呂も入浴もわからない

→ひとまずお風呂を見に行ってみましょう(設備を見せる)

入浴で嫌な思いをしたことがある

→そんなことがあったんですか…(傾聴・共感)私たちはそんな酷いことしませんから、安心してください

裸になるのが恥ずかしい

→同じ女性(同性)がつきますので。

個室のお風呂もあります、大勢の人に見られることはありませんよ。

私は後ろを向いていますので。

どこか具合の悪いサインかも?

→バイタルのチェック、看護師に相談、いつもと何か違うと感じる点はないか、複数人で確認すると安心!

どうしても入浴拒否→別のスタッフが声かけ

悩む介護士

どんなに頑張っても利用者さんに入浴を拒否されます……

時間ばかり過ぎて辛い……

そんな時は、別のスタッフが代わって声かけ・対応しましょう。

案外あっさりOKされることもあるからです。

理由は相性、関係性、言い方、演技力の差など様々。

悩む介護士

やっぱり私の声かけが下手なんだ…

そうとも限りません。

異性の職員や、施設の偉いさんが言うと入浴してくれる場合があり、背景には「怖いから」という気持ちがあるのかも。

だとしたら、あまり良いことではないかもしれませんよね。

私が下手だからと深く悩まず、切り替えが大事です!

ただし、上手な先輩の表情や抑揚、演技力は真似して損はないですよ!

また、時間を置いて再チャレンジしたらあっさりいけることもあります。

高齢者を入浴へお誘いするために相手をもっと知る

悩む介護士

私が入浴の声かけをしても拒否されるのに、先輩介護士だったらすんなりOK。どうして?

そう思うことはありませんか?きっと、先輩介護士とその利用者さんが良い関係性を築けているからです。

誰だって、知らない人に「お風呂へ行こう」と言われたら嫌ですよね。

業務的な声かけ以外で、会話を増やしてみてはいかがでしょう。もっとその人のことを知って、会話のネタや引き出しを増やしておくと良いです。

「悩みを相談したい」と声かけした時にも、その方がつい答えたくなるような悩みを見つけられますしね。

相手をもっと知る

昔、何の仕事をしていた?

子供は男女何人?

出身はどちら?

どこか痛いところは?

その人が誇りに思っていること……

例えば、昔料理の仕事をしていた利用者さんに

「煮物が上手く作れなくて、義理の母に嫌味を言われる。ちょっと悩みを聞いてくれませんか」など……

自分が詳しいことついアドバイスしたくなるので具体的な方が良いんですよ。

他のスタッフより、特別な職員だと認識してもらえると◎。入浴・トイレ誘導など、拒否されがちなことも「あなたの頼みなら聞きましょう」と思っていただけます。

まとめ

はじめは拒否していても、ほとんどの方が「気持ちいい」と喜ばれます(画像はAIで作成)

入浴を拒否される高齢者さんには「悩みを相談したい」と声かけてみると良いですよ!

相談できるのは〇〇さんしかいない、他の人に聞かれないように向こうで話したい、と伝えて脱衣場へお誘い。

せっかくここへ来られたから、お風呂に入りながら聞いてもらえませんか?と話し、納得してもらった上で入浴していただきます。

声かけする時のポイント

耳元でささやくように伝える

心から伝える

いきなり「悩み相談したい」と声かけしない

いつもの声かけ→「悩みを相談したい」の流れがベター

拒否する原因に応じた声かけが有効

どうしても拒否される場合は別のスタッフが声かけしたり、時間を置いて再度声かけする

高齢者さんのことをもっと知る!

悩む介護士

本人さんの意思を尊重してあげられるのが1番……。

でも施設の方針や施設を利用する目的・目標、ご家族の希望がある……。

悩みながらお風呂当番をしている介護職の皆さん、気持ちがよく分かります!

お悩みや相談事を無料で受け付けていますので、お問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。(全てのお悩み・ご相談が解決できるわけではありませんのでご了承ください)

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