今日のレクリエーション何しよう……
利用者さんに楽しんでもらえる内容を毎日考えるのって大変!
先輩に「今日のレク、何の意味があるの?」って言われないように、昼休みを返上して準備しています……(涙)
こんなお悩みをお持ちの介護士さんや、デイサービスなどで働く看護職員さんに向けた記事です。
お探しのレクリエーションは、きっとこんな感じでは?
さらに、こんなことが叶うとなお良いのでは!?
これらが実現できると、毎日のレクリエーションに悩むストレスから解放されます!
反対に、レクリエーションをうまくこなせないと……
こんなことにならないよう、この記事では新聞紙を使った誰でも簡単に真似できるレクリエーションをご紹介します。
道具はほぼ新聞紙のみ! 特別な資格なんて必要ありません!
マンネリ化しないよう、新聞紙だけでできる多様なゲームを記載しているので最後まで読んでみてください。
レクを行う際の注意点や、時間が余りそうな時に役立つ裏ワザもご紹介!
実際に介護現場でやってみたからこそ感じたリアルな内容なので、きっと役にたちますよ!
これを書いているのはこんな人
新聞紙を使った介護施設でのレクリエーション【メリット】
新聞紙を使った介護施設でのレクリエーションには、大きく分けて2つのメリットがあります。
メリット① 新聞紙は大体どこの施設にもありお手軽
具体的には……
- 新聞紙は施設で毎朝とっていれば、手に入れやすい
- わざわざレクのために物品を買い揃える必要がなく経済的
- 新聞紙はさまざまな使い方があり活用しやすい
- 新聞紙は高齢者にとって見慣れた物なので、抵抗なく使うことができる(認知症の方も手に取りやすい)
- 捨てるだけの古新聞を再度活用できる
メリット② 介護施設でレクをする意味や目的を満たしてくれる
デイサービスなどの介護施設でのレクリエーションは、時間潰しではありません。つまり、内容が何でもいいわけではないんです。
実際に、先輩や施設管理者が「今日のレクはどんなもんか」と、常に目を光らせています…(恐)
レクリエーションには
- やる意味や目的
- そのレクで利用者さんにどんな効果を期待できるのか
など、密かに求められているものがあるのです。
新聞紙を使ったレクはこういった目的を満たすものが多く、このレクをする意味があるんだ!と堂々と主張できます。
また、身体的・精神的に良い効果を期待できるレクを行うことができ、しかも経済的で準備もあっという間!
そんなことから、新聞紙はとても優れたアイテムと言えるでしょう!
介護施設で行う新聞紙を使ったレクリエーション6選
新聞紙の中から言葉や文字を探す
高齢者施設のレクリエーションでよくある定番のゲームです。
「雨」や「春」という字を探すなど、特定の文字を見つけるほかに、
「テレビとラジオ」といった、誰かが考えた文章を、新聞の中から飛びとびで探してもらいます。
色鉛筆を渡し、文字に○印を書いてもらうもよし、
あえて印をつけずに、どこに文字があったか覚えておいてくださいね!というルールでやるも良し!
注意点としては、目が見えない利用者さんがおられる時はどうするか、、
目の見えない方がおられる場合は、このレクはやらないというのもアリです。
ただし、文字を探すことはできなくても、お題を出す係を快く引き受けてくださる方もおられます。
反対に「目の見えない人を馬鹿にしている!」と気分を害される場合もあるので、利用者さんの人柄を考慮して行う必要があります。
新聞紙を長くさくレク
全員に同じ大きさの新聞紙を渡し、制限時間内に1番長〜いヒモ状にさいた利用者さんが勝ち!
はさみは使わず、手でさいてもらいます。
長くするためには細くさく必要があるので、指先をしっかり使うし
どうさいていったらヒモ状になるかを考えるので頭も使います(集中力も!)
また、高齢者さんは勝負事が好きな方が多く、本気になって取り組む姿が見られます。
「とても集中して取り組まれていました」など、その日の連絡帳などに書いて差し上げると、ご家族にも喜ばれますよ!
新聞紙を高く積むレク
テーブルごとにチーム戦で行うレクリエーションです。
どんな形でもいいので、制限時間内にとにかく高く積んでいくゲームです。
時間が来たら、全員手を離します。支えナシで高く積んであるチームが勝ち!
実際にやってみると、新聞紙を筒状に丸める方が多いのですが、それだけだと手を離したときに倒れてしまいます。
どうやったら手を使わずとも倒れないか試行錯誤! けっこう頭を使います。
丸めたものを積むとか、箱を折って重ねるなど、間でヒントを出してみるのもいいですよ!
新聞紙を破って丸めて玉入れ
利用者さん全員に同じ大きさの新聞紙を渡します。
よーいどん!で、ちぎって丸めてからカゴに投げる「玉入れ」をします。
数人で横一列に並んで座り、それぞれの前にカゴをおいて競うのもよし、
円になって座ってもらい、真ん中にひとつカゴを置くのも良いでしょう!
新聞紙を細くさいて丸めれば数がたくさん取れるし、
あんまり細かいことを考えず、スピード重視でさいて丸めて投げるなど
どちらを選んでもメリット・デメリットがあるのが面白い!
ちぎる・丸める・投げるなど、いろんな過程があるので頭も体も使います。
本気になりすぎて利用者さんが椅子から落ちないよう、スタッフの見守りが重要です!
2人で新聞紙引っ張りあいこゲーム
椅子を向かい合わせに置き、2人で新聞紙の端を引っ張ります。
ちぎれた時に、面積が大きいほうが勝利です(逆に面積が小さいほうが勝ち!でもOK)
あらかじめ真ん中に切り込みを入れておくのもいいですし、利用者さんに聞きながら、どこにどれだけ切り込みを入れるか話し合いながら行っても楽しそう!
片手が使えない利用者さんがおられる場合は、片方をスタッフが持つなど、工夫すれば誰でも楽しめるレクリエーションになりますよ◎
新聞紙をちぎってパズル
パズルをするということは言わずに、初めに新聞紙をよーく眺めてもらいます。
その後、新聞紙を適当にちぎり、元の形になるよう並べてもらうレクリエーションです。
1回で早く終わってしまった場合は2回・3回と行うのもいいですよ。その際は、
- さっきより細かくちぎる
- 他のチームと新聞を交換する
- 新聞紙を増やす、、など
最初は簡単にして、少しずつ難易度を上げていくのが楽しめるポイントです!
新聞紙のレクで時間が余りそうな時の裏ワザ
レクが早く終わってしまった時の気まずい空気が苦痛!
時間がもたなかったらどうしようと、いつも不安です。
レクリエーションの時間配分は、新人介護士さんにとって慣れるまでの悩みのタネですよね。
そんな心配を吹き飛ばす裏ワザがあります。
それは、ゲームを始める前に何かを行うこと!
早く終わってしまったら……という不安がある人は、ゲームが終わってからではなく、ゲームを始める前にこれらを行って時間を使っておくほうがオススメです。
例えば、新聞紙の中から文字を探すレクでさえ準備体操はアリです!
目を使うので、目ん玉を上下左右に動かすとか、ぎゅーっとつむって、思い切り見開くなど。
お年寄りが普段やらないような動きをすることで、目や顔の体操にもなります。
目の周りを中心としたお顔のマッサージもいいですよ!ついでに「〇〇さん、さっきよりお目目ぱっちりになりましたね!」なんて会話も弾みます!
士気を高める歌はなんでもいいのですが、誰もが歌えるものでないと、歌詞がわからない人から不満が出がちです。
私の経験上、軍歌はほとんどの高齢者さんが歌えます。ただし、こういった歌を今の時代に歌うべきではないなど、人によって考えは様々あるので、配慮は必要です。
レクリエーションの救世主・新聞紙!
新聞紙を使ったレクリエーションは、新聞をとっている介護施設やデイサービスであれば誰でも簡単に行うことができます。
お金をかけず、悩む時間も減らせ、高齢者さんにも馴染みがあり使いやすい!
ぜひとも活用してみてくださいね!
レクリエーションは「時間潰し」ではありません。少しでも利用者さんの体や心の為になることを考えながら内容を決める必要があります。
新聞紙を使ったレクリエーションは、こういった「目的」や「レクを行う意味」を満たしてくれるものが多く便利です!
それでも先輩の目が怖い、上司が納得してくれない、だから昼休みを返上して準備に追われている、、など、施設の雰囲気が合わないと感じる場合は、無理をせずに別の施設への転職を検討するのもアリですよ。
介護職を必要としている良い施設は他にもたくさんありますからね!