私が声かけすると毎回入浴を拒否される
他の介護士の声かけですんなり入浴するのに……
前はお風呂が好きだったのに、入りたくない!と言われ困っている
入浴できなかったら上司から怒られちゃう
こんなお悩みをお持ちの介護職初心者さんや、何年やっていても入浴拒否がキツイと感じている介護士さんに向けた記事です。
ネットで上手な声かけ方法を調べたり、上手な先輩からアドバイスを受けても上手くいかず悩んでいるあなたに、他では教えていない「特別な声かけ」を伝授します。
その「特別な声かけ」がコチラ。
「私の悩み相談に乗ってもらえませんか?」
私はこの声かけで、これまで強く入浴拒否されていた方を何度もお風呂にお誘いすることに成功しました!
ちなみに、この記事を書いている私はこんな人。
自分なりに努力しているのになぜか上手くいかない人も、この記事を最後まで読めばこんな良い未来が待っています。
- 他のサイトでは知ることのできない目からウロコのテクニックが得られる
- 入浴拒否に対する恐怖がなくなり、自信が持てる
- 上手な声かけで入浴がスムーズに進み、会社から感謝される
- 他の人がやっていない斬新なアイデアだと思われ、一目置かれる
- 上司や周りのスタッフから頼られ、昇進もあるかも
いつまでも入浴拒否に悩まされたり、他の職員から白い目で見られたりして嫌な思いをしたくはないですよね。
だから最後まで読んで、早く行動をおこしましょう!
※会話ができる方向けの声かけや、お風呂への誘い方をご紹介しています
入浴拒否の高齢者に「悩みを相談したい」と声かけ
着替えだけでもとか、薬を塗らないとなど
色々試したけど入浴を拒否されます(涙)
そんな場合には「〇〇さんに悩みを相談したい」と声かけをするのが効果的です。
高齢者は人生の先輩なので、若い人に教えたい・頼られたい気持ちがあります。良心から、聞いてあげないと悪いという気持ちになるのです。
例えば
「息子さんがおられるんですよね。うちも息子がいて、子育てで悩んでいることがあるんです。〇〇さんにしか相談できない。ここだと皆んなに聞こえるから、向こうで話したいんです。」
と、声かけして脱衣場へ誘導……(拍手!)
ポイントは、その人が答えたくなるような悩みを相談したいと伝えること。
他には
「ベランダで野菜を育ててみたんですけど上手くいかなくて。〇〇さんも畑や田んぼをされていたんですよね。大きく育てるコツを教えてほしいです!」
など。相談内容が自分の得意分野だったら、つい答えたくなっちゃいますよね。
入浴拒否の方へ声かけする時のポイント
隣に座って耳元でささやくように声かけ
入浴を拒否する人への声かけは、隣に座って耳元でささやくと効果的です。
なぜなら、自分だけに話している特別感があるからです。また、拒否がある人に大声での声かけは逆効果!つまり、小声で話すのは一石二鳥でもあります。
ただし、いきなり耳元でささやくのではなく、段階を踏んだ方が分かってもらいやすいです。
耳元でぼそっと言うと、自分だけに話している特別感があり、納得して入浴してもらいやすいです。
さらに! 近くに座ることで、手をさすって「お風呂にあったまりに行きませんか?」と移行しやすいという利点も!
入浴へお誘いするときは心から話しかける
「〇〇さんに悩みを相談したいんです」と声かけするときは、絶対に心から伝えてください。
相手は高齢者、つまり人生の大先輩。思ってもないことは見抜かれるからです。「この人は本当に悩んでいるんだ」と思ってもらわないと納得してもらえません。
それによく見てください。声かけが上手な先輩は演技もめちゃめちゃ上手ですよ!
表情や抑揚がポイント。本気感を出さないと見抜かれます!
施設ではマスクをしていることが多いので、眉と目だけで悩んでいる顔に見えるよう練習するのも良いです。
入浴拒否の高齢者にいきなり悩み相談を持ちかけない
手っ取り早くお風呂へ誘導したいから、最初に「悩みを相談したい」って声かけしちゃおう
そう思う人もいるかも。でもちょっとひと呼吸。
「着替えだけでも」とか「薬を塗らないと」など、よくある声かけをしてみて、それでもダメだったら「悩みを相談したい」と声かけしましょう。
なぜなら「悩み相談」は奥の手=最終手段だから。
「着替え」や「軟膏塗布」をきっかけに、入浴に納得されたらそれで良いのです。どうしても拒否される時に「悩みを相談したい」と言ってみましょう。いきなり最終手段を使って拒否された場合、他の声かけでは弱いのです。
いつもの声かけ→「悩みを相談したい」、この流れがベター。
また、「娘さん・お医者さん」よりも「△子さん・△△先生」など、具体的な名前で伝える方が◎。
信ぴょう性が増し、信じてもらいやすいからです。
入浴拒否の高齢者に「嘘」で誘導はNG
悩みを相談したいって言ったらついて来てくれた。あとはいつも通り入浴させるだけでいいよね?
上手にお誘いして入浴ができたら拍手!でも、一旦よく考えてみて。
「悩みを相談したいから」とお誘いしたのなら、必ず悩み相談をしましょう。
入浴を拒否される高齢者に、嘘をついて誘導するのは良くないからです。
「悩みを相談したい」と言ったことを嘘にしないために必ず悩み相談行い、聞いてもらったお礼を伝えましょう。
「また聞いてもらえますか?」と伝えることで、次の入浴日にも繋がります。
たとえ認知症で、すぐ忘れてしまうとしても関係ありません。
人と人との大事なコミュニケーションです。
入浴のお誘いに使う上手な声かけ一覧
介護現場でよく使われている、お風呂へお誘いする上手な声かけをまとめました。
まずはよくある上手な声かけで誘ってみて、拒否されたら究極奥義「悩み相談」を使う方が良いですよ。
娘さん・お医者さん・有名人のところは、具体的な名前を言う方が信ぴょう性が増して納得してもらいやすいですよ!
ひとつの声かけがダメだったからと言って、別の声かけにコロコロ変えるのはおすすめしません。心がこもっていないと見抜かれてしまうからです。
しばらくひとつの声かけでお話ししてみて、それでもダメなら他の理由でお誘いするのがポイント。
絶対NG!お風呂への悪い誘い方・声かけ
入浴してくれないと私が叱られる。他の職員から白い目で見られるのもイヤ。なんとしてでもお風呂に入れなければ……
そんな気持ちになるのも分かります。入浴の拒否が続くと辛いですしね。
けれど、無理やり連れて行ったり、大声で怒るような声かけは絶対にいけません。
なぜなら、
やってはいけない声かけ・対応は、
嘘をついて連れて行かないために、「体重をはかりに行きましょう」とお誘いしたなら、本当に体重をはかってください。
また、こんな誘い方、あなたはどう思いますか?
『トイレから出たタイミングで、説明せず脱衣場に誘導する』
正直にいうと、うちでもやってるし
上手くいけばラッキーなのでは?
でも、黙って誘導するのはどうでしょうか。
「お風呂に行くなんて、ひと言も聞いていないのに連れて来られた!」と不快に思われるかも。
入浴拒否の理由に沿った声かけ
入浴を拒否する原因や理由に沿って、声かけを変えると良いです。
個人に応じた声かけをする方が、「自分の話をきちんと聞いてくれる」と思っていただけるからです。
入浴を拒否する理由別の声かけ・対応をまとめました。
どうしても入浴拒否→別のスタッフが声かけ
どんなに頑張っても利用者さんに入浴を拒否されます……
時間ばかり過ぎて辛い……
そんな時は、別のスタッフが代わって声かけ・対応しましょう。
案外あっさりOKされることもあるからです。
理由は相性、関係性、言い方、演技力の差など様々。
やっぱり私の声かけが下手なんだ…
そうとも限りません。
異性の職員や、施設の偉いさんが言うと入浴してくれる場合があり、背景には「怖いから」という気持ちがあるのかも。
だとしたら、あまり良いことではないかもしれませんよね。
私が下手だからと深く悩まず、切り替えが大事です!
ただし、上手な先輩の表情や抑揚、演技力は真似して損はないですよ!
また、時間を置いて再チャレンジしたらあっさりいけることもあります。
高齢者を入浴へお誘いするために相手をもっと知る
私が入浴の声かけをしても拒否されるのに、先輩介護士だったらすんなりOK。どうして?
そう思うことはありませんか?きっと、先輩介護士とその利用者さんが良い関係性を築けているからです。
誰だって、知らない人に「お風呂へ行こう」と言われたら嫌ですよね。
業務的な声かけ以外で、会話を増やしてみてはいかがでしょう。もっとその人のことを知って、会話のネタや引き出しを増やしておくと良いです。
「悩みを相談したい」と声かけした時にも、その方がつい答えたくなるような悩みを見つけられますしね。
例えば、昔料理の仕事をしていた利用者さんに
「煮物が上手く作れなくて、義理の母に嫌味を言われる。ちょっと悩みを聞いてくれませんか」など……
自分が詳しいことは、ついアドバイスしたくなるので具体的な方が良いんですよ。
他のスタッフより、特別な職員だと認識してもらえると◎。入浴・トイレ誘導など、拒否されがちなことも「あなたの頼みなら聞きましょう」と思っていただけます。
まとめ
入浴を拒否される高齢者さんには「悩みを相談したい」と声かけてみると良いですよ!
相談できるのは〇〇さんしかいない、他の人に聞かれないように向こうで話したい、と伝えて脱衣場へお誘い。
せっかくここへ来られたから、お風呂に入りながら聞いてもらえませんか?と話し、納得してもらった上で入浴していただきます。
本人さんの意思を尊重してあげられるのが1番……。
でも施設の方針や施設を利用する目的・目標、ご家族の希望がある……。
悩みながらお風呂当番をしている介護職の皆さん、気持ちがよく分かります!
お悩みや相談事を無料で受け付けていますので、お問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。(全てのお悩み・ご相談が解決できるわけではありませんのでご了承ください)