看護師 転職

デイサービスに移りたい看護師向け!仕事内容は病院より楽?大変?

悩む看護師

病院勤務がしんどい。デイサービスに転職したら楽になる?
デイサービスでの看護師の仕事内容が知りたい

悩む看護師

介護施設での経験がない看護師が上手くやっていくには?

デイサービスへ移りたいけど不安もある看護師さん・准看護師さんに向けた記事です。

この記事に書いてあることは、

  • デイサービス看護師の仕事内容
  • 病院勤務より楽になる点・大変な点
  • デイサービス看護師に向いている人・向いていない人
  • デイサービスへの転職を成功させるコツ
  • デイサービスに入社するまでに勉強すると良いこと
  • デイサービスで良い人間関係を築くコツ

この記事を書いているのはこんな人。

自己紹介

内科クリニックに約3年勤めたのち、高齢者のデイサービスに転職した准看護師

転職した理由は、

  • 残業・待機(深夜早朝の対応)がキツイ
  • 子育てのため、規則的な時間で働きたい

病院での経験が浅い准看護師がデイサービスに転職したリアルな体験をもとに

今まさに転職を考えている看護師さん・准看護師さんのタメになる情報をお届けします。

この記事を最後まで読むことで、

デイサービスへの転職が本当に自分に合っているのか?

デイサービス看護師になるメリット・デメリットがわかります。

仕事内容を理解せず「病院より楽だろう」と思って転職すると

  • 病院での仕事内容との、ギャップに苦しむ
  • 介護施設での働き方に馴染めない
  • 介護士さんや他職種のスタッフとの人間関係に悩む

思っていたより業務内容がしんどい!なんて事態に……。

転職で失敗しないためにも、記事を最後まで読んでみてください。

デイサービスに移る前に勉強しておくと役立つこともまとめてあります!

施設で必要なスキルをあらかじめ勉強しておけば、

未経験とは思えない。いい看護師さんが入ってくれて助かる!

きっとそんな風に思ってもらえますよ。

※高齢者向けのデイサービスを例に記事を書いております。

デイサービス看護師の仕事内容

悩む看護師

デイサービスってどんなところ?夜勤はあるの?

デイサービスとは

利用者さんが自宅などから日帰りで通う施設です。入浴の介助、昼食、体操、機能訓練(リハビリのようなもの)レクリエーションなどのサービスを受けることができ、夕方には自宅へ帰ります。夜勤はありません

デイサービスの1日の流れ(例)はこちら。

悩む看護師

この中で、看護職員の役割はバイタルチェックくらい?

いいえ、実は全てに看護師が関わります!

デイサービス看護師の求人票には、利用者さんの健康管理のほか、「介護業務の補助」のように書かれていることもありますが、実際は入浴介助や、排泄介助、レクリエーション、送迎(車の運転)まで、全部に携わります。

ただし、具合が悪い利用者さんがいる時や、医療行為が必要な時には、看護師が優先的に対応することになります。

医師が常駐していないので、急変が起こった時は看護師が一番頼りにされるはずです。

まとめ

デイサービス看護師の仕事内容

  • 基本的に介護士さんと同じ!
  • 具合が悪い利用者さんへの対応(急変時は特に頼られる)
  • バイタルチェック
  • 服薬の管理
  • 機能訓練(リハビリのようなもの)
  • 看護記録の記入

デイサービスでの医療行為

  • 傷の処置
  • 血糖測定・インシュリン注射
  • 胃ろう など

※インシュリン以外の注射や点滴といった医療行為はありません

デイサービス看護師は病院より楽?しんどい?

悩む看護師

今は外来勤務。患者さんが多くて残業だらけ。
デイサービスの方が楽?

悩む看護師

病院では急性期の患者さんに毎日ドキドキ。
精神的な負担がしんどい!

外来の勤務時間の長さや、重篤な患者さんを目の前にした精神的負担に悩む人は多いですよね。

今よりも楽に働きたい」と思っている看護師さんに向け、デイサービスに転職するメリット・デメリットをまとめました。

病院からデイサービスに転職するメリット

メリットまとめ

  • 残業が少ない
  • 夜勤がない
  • 急患が多い病院に比べれば、精神的な負担は軽減する
  • 利用者さん一人ひとりと関わる時間がある

残業が少なく夜勤もないため、子供のお迎えや通院など、夕方の予定が立てやすいです。

不規則な勤務時間が辛いと思っていた看護師さんにとってはになる点と言えるでしょう。

デイサービスは、発熱など体調不良があると利用できません。つまり、元気な方が通う場所。

急変が全くないわけではありませんが、急患が多い病院の雰囲気に比べると、メンタル的には楽になると言えます。

外来で慌ただしく仕事をしていた看護師から見ると、利用者さん一人ひとりとお話ができるところもメリットでしょう。

病院からデイサービスに転職するデメリット

デメリットまとめ

  • 病院よりは給料が下がる傾向
  • 医療行為が少ないので看護スキルの向上は望みにくいかも
  • デイサービスのスタッフは看護師が少ない
  • 急変があると看護師が頼りにされるのでプレッシャー

残業や夜勤がない分、給料は病院より下がる傾向にあります(ボーナスも)。

デイサービスでは限られた医療行為しか行いません。例えば、子育てが落ち着いたら病院に戻りたいと思っている看護師さんにとっては、スキル向上のチャンスが少なく、不安になるかも。

急変はまれですが、全くないわけではありません。いざという時、たとえ入社したばかりでも心臓マッサージをお願いされる事態もあるかも。プレッシャーに弱い人には辛いでしょう。

デイサービスは看護スタッフが少ないです。施設内に看護師が何人いるのか、自分が一人になるシフトもあるのかなどをあらかじめ確認して、施設選びの参考すると良いですよ!

デイサービス看護師に向いている人・向いていない人

デイサービス看護師に向いている人・向いていない人をまとめました。

参考にしてみてください。

向いている人

  • コミュニケーションが得意・好きな人
  • 体を動かすのが好きな人(体操・レクリエーション)
  • 夜勤ができない人・したくない人
  • 定時で帰りたい人(子育て中の方など)
  • ブランクがあり、医療行為(注射や点滴など)に不安がある人

デイサービスなど、高齢者施設はのんびりできそうと思うかもしれませんが、意外とやることが多くて忙しいです。

その分、「体を動かしていたらもうこんな時間!」「1日が早い」と感じられます。

人前に立って体操をしたり、レクリエーションの司会をしたり、体を動かすのが好きな人にはぴったりですよ。

向いていない人

  • 看護技術の向上を目指している人
  • 収入をアップさせたい人(夜勤ができる・したい人)
  • 人前に立つのが苦手な人(レクや体操など)
  • 介護士と同じ仕事に不満がある人

病棟では看護師と看護助手で仕事内容が分かれているものですが、デイサービスでは基本的に介護士さんと同じ仕事内容です。

「どうして看護師が介護しなくちゃならないの?」という気持ちが抜けない人には、向いていないかもしれません。

看護師がデイサービスへの転職を成功させるコツ

悩む看護師

ずっと病院に勤務してきて、介護のデイサービスは初めて。
上手くやれるか不安。コツはあるのかな?

そんな不安を少しでも解消すべく、入社前に勉強・復習しておくと良いことをまとめました!

バイタル測定の基本をおさらい

体温・血圧・脈の正常値、正しい測り方を復習しましょう。

自分が使ったことのないタイプの血圧計を使用している施設もあります。(使い方は入社してから教えてもらえば大丈夫!)

また、呼吸も大事なバイタルです!医師が常駐していないので、呼吸の異変に気づけるよう復習しておくと安心です。

急変時の対応をおさらい

デイサービスには医師が常駐していません。心肺蘇生法やハイムリック法をおさらいしておくと安心です。

また、入社後なるべく早く以下を確認しておくと役に立ちます。

  • AEDの場所
  • 利用者さんの個人ファイルの場所
  • 血圧計・パルスオキシメーターの場所
  • その施設での急変時の対応・流れ

車いすの介助をおさらい

車いすの絵

デイサービスは車いすの方も利用されます。いずれは車いすの方の送迎も一人でできるようにならないといけません。

段差や坂道のある屋外で車いすの介助を行ったことがありますか?

入社していきなり任されることは普通はない(一通り教えてもらえる)はず。ですが、車いすの介助は看護学校でも教わることなので、基礎復習しておくと良いですよ。

例えば

  • 坂道は後ろ向きで、介助ブレーキに指をかけながら降りる
  • アームサポートに手を置かない
  • 移乗する時(車いすを停める時)は左右両方のブレーキをかける など

デイサービスでの医療行為

デイサービスで行う医療行為は限られています。

その施設で必要なことだけを、入社してから教わればOK。焦って勉強しなくて大丈夫です。

よくあるのは、

  • 傷の処置(滅菌の鑷子なども無いので、一般的には簡単な処置しか行いません)
  • 入浴後に軟膏を塗る
  • 血糖測定・インシュリン注射
  • 胃ろう
  • 爪切り などです

デイサービスで良い人間関係を築くコツ

悩む看護師

デイサービスではどんな職種の人がいるの?
人間関係は良いのかな……

転職する時、人間関係は気になりますよね。

デイサービスには看護師以外に、こんな職種のスタッフがいます。

デイで働く人たち

  • 施設長
  • 介護士
  • 理学療法士や作業療法士
  • 管理栄養士や調理員
  • 運転手 など

他職種(多職種)と上手くやっていくコツは、相手の立場を尊重することです。

職種(立場)が違うから、考えていることも優先したいことも違うと理解し合うことが大切です。

良い関係性を築いて連携が上手くいくと、こんなメリットがあります。

他職種連携のメリット

  • 困った時に協力してもらえる
  • 分からないこと(相手の専門分野)を聞きやすい
  • 自分のことも頼ってもらえる

協力してもらえる・質問しやすいということは、結果的に「自分自身が楽になる」「自分自身のためになる」ということ。

また、そんな職場は、「自分も協力したくなる素敵なスタッフがいる職場」に近いのかも!

他職種と良い関係性を築くために必要なことは、

  • 教えてもらう姿勢
  • 必ずお礼を伝える
  • 笑顔!
  • 陰口を言わない

他職種だけでなく、同じ看護師同士の仲も気になるところ。

良さそうなデイサービスがあれば、実際の雰囲気はどんな様子なのか、見学に行くことをおすすめします!

まとめ

病院勤務が辛く、デイサービスに移りたいと考えている看護師さん・准看護師さんに向け、デイサービスでの仕事内容をまとめました。

デイ看護師の仕事内容

デイサービス看護師の仕事内容は、基本的には介護士さんと同じ

プラス、

  • 看護師にしかできない医療行為
  • 機能訓練(施設による) など

となります。

送迎・バイタルチェック・入浴介助・機能訓練・昼食の介助(服薬管理)・体操やレクリエーションの司会進行・排泄介助など、デイサービスで行われること全てに看護師が関わります。

病院より楽?大変?

残業が少なく、夜勤もないので、不規則な勤務時間がつらかった看護師さんにとっては楽になると言えます

大変に感じる点は、利用者さんの急変時の精神的負担が大きいことです。(デイには医師が常駐していません)

医療行為が少ないから精神的負担が少なくなったと感じる人もいれば、

急変時の対応がよりプレッシャーだ!と感じる人もいます。

転職するなら、そこに看護職員が何人いるのか、実際の職場の雰囲気はどうなのか、いくつかのデイサービスを見学して比較してみても良いでしょう。

介護施設に転職を希望する看護師さん・准看護師さんからのご相談を無料で受け付けています。

些細なことでも結構ですので、お気軽にお問い合わせフォームからお寄せください!

(ご相談内容によっては、全て解決できるとは限りませんのであらかじめご了承ください)

-看護師, 転職
-,